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マカオカジノ、1月売上が前年比24%急増─コロナ前水準の9割超えで完全復活へ

マカオ政府博彩監察協調局(DICJ)は2月1日、2026年1月のカジノ売上(粗収益、GGR)を発表した。前年同月比24.0%増の226.33億パタカ(約4355億円)となった。コロナ前の2019年同月と比較した回復率は90.7%に達している。

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春節前にもかかわらず好調維持

1月の営業日数は31日。1日あたりの平均GGRは7.30億パタカ(約140.5億円)で、前月を0.56億パタカ上回った。前月比でも8.4%増となり、春節ホリデー前の時期としては異例の好調ぶりを示した。

通常、春節前はGGRが落ち込む傾向にある。今年の春節は2月下旬だ。昨年は1月末から2月初頭だった。このため、1〜2月累計での比較がより正確な状況を反映するとされる。

2025年通期は目標を上回る

昨年(2025年)通期のGGRは2474.04億パタカ(約4兆7601億円)だった。前年比9.1%増。コロナ前2019年との比較では84.6%まで回復した。

マカオ政府は2025年度の当初予算で年間GGR目標を2400億パタカに設定していた。しかし2024年第4四半期以降の減速を受け、7月の補正予算で2280億パタカに下方修正した。結果的には当初目標も3.1%上回り、修正後目標は8.5%超過した。下方修正は不要だったことになる。

2026年は保守的な目標設定

マカオ政府の2026年度予算案では、年間GGR目標を2360億パタカ(約4兆5407億円)としている。月平均では196.67億パタカだ。2025年の当初目標を下回る保守的な数字となっている。

マカオ財政経済局の戴建業(タイ・キンイップ)長官は、この予測について「慎重」な設定だと説明した。「国際経済」の影響を受けやすいためだという。詳細は明らかにしなかった。

インバウンド旅客は6年ぶりに最多記録更新

GGR回復の背景には、インバウンド旅客数の急増がある。マカオ入管当局によると、2025年の年間インバウンド旅客数は延べ3941.1万人に達した。2019年通期の3940.6万人を上回り、6年ぶりに過去最多を記録した。前年比14.7%増だ。

中国本土からの個人観光旅行スキーム(IVS)対象都市の拡大が寄与している。また、2025年初めから広東省珠海市住民向けの新たな渡航制度も始まった。年間500万人程度の底上げにつながったとの見方もある。

マス市場がGGRの75%を占める

マカオのGGRに占めるマス(平場)の比率は約75%に達している。かつてのようなハイローラー依存ではなくなった。インバウンド旅客数のトレンドがGGRを左右する構造だ。

現在、マカオへの旅客ソースは中国本土からが約8割を占める。東アジアでは新興カジノ国が台頭している。中国パスポート保有者へのビザ免除を打ち出す国も増えた。マカオにとっては、中国本土客という基盤を固めながら国際旅客をどう拡大するかが課題となる。

衛星カジノの過渡期が終了

2025年のマカオカジノ業界では、衛星カジノの過渡期満了が大きな出来事だった。「ルアークマカオカジノ」のみがSJMリゾーツに買収され存続。他はすべて営業を終了した。

ただし、営業終了施設のゲーミングテーブルやマシンは系列の直営施設へ配置転換される。GGRへの大きな影響はないとみられる。むしろ経営効率の向上につながるとの見方が強い。

【参考データ】マカオの年間カジノ売上の推移

GGR(パタカ) 前年比
2013年 3607.49億 +18.6%(ピーク)
2019年 2924.55億 -3.4%
2020年 604.41億 -79.3%
2022年 421.98億 -51.4%
2023年 1830.59億 +333.8%
2024年 2267.82億 +23.9%
2025年 2474.04億 +9.1%
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